人民元は中国の通貨ですか?

人民元は中国の通貨です。 市場での需給に応じて自由に価格が決まる変動相場制の米ドル、日本円などと異なり、中国人民銀行（中央銀行）が管理変動相場制を導入しています。 毎朝、取引のベースとなる「基準値」を公表すること、1日当たりの変動率を制限していること、明文化されていませんが急変時には窓口指導や取引規制など様々な介入を行うのが特徴です。 人民元の取引には「オンショア市場」と「オフショア市場」の2つの市場が存在し、それぞれ異なる為替レートで取引されています。 「オンショア市場」は中国本土での取引で、人民銀と国家外為管理局が厳しい管理体制を敷いています。

人民元は基軸通貨ですか?

日本円やユーロの取引額は人民元を上回っているものの、それぞれ10年比で0.9倍と1.5倍にとどまり、人民元との差は縮小しています。 しかし、人民元は今のところ米ドルに代わる基軸通貨になるのは難しいとの見方が一般的です。

人民元ショックとは何ですか?

この年の8月、中国人民銀行が突如、人民元の基準値を切り下げたことにより、人民元が一斉に売られて株価も大幅に下落。 「人民元ショック」とも呼ばれ、世界の金融市場に動揺を与えました。 あれから8年。 元安が急速に進むことによる「キャピタルフライト＝資金流出」は何としても避けたいという当局の危機感が透けて見えます。